12月25日~1月12日 入院 手術 リハビリ 総括
病状経過
・20歳のころ(50年近く前) 防衛医大の学生だった私は、床運動のバク中の着地の際、ひどく右ひざをねじり、膝に血種が溜まり、防衛医大病院救急に受診しました。 もちろんMRIは存在しませんでしたし、CTもごく一部の内臓疾患に適応があるだけで、XPだけ撮り(たしか骨傷はなかった)たまった血種をぶっとい針で抜いてもらって、ちょっとだけ固定してあとは放置してました。
・1か月ほどはびっこになってたと記憶してますが、その後は痛みもなくなり、走ることも山登りも全く普通になって、膝をけがしたことなどすっかり忘れてました。
・50歳ころ(受傷後30年くらい)からたくさん歩いたりした後に右ひざが痛くなり、そういえば昔右ひざをひどくねん挫したよな~ と思い出しました。 別に生活に困るわけじゃなし、放置してました。
・55歳のころ、思い立って膝のXPを撮ってみて、ひどい変形があることに気づきました。この時点でほぼ第4期(KL-4)で大腿骨と脛骨の間にある軟骨はほぼつぶれてました。
・そのころから少しづつ右ひざは悪化し、走ることがむつかしくなった、正座ができない、階段を降りるとき膝が痛む、など変形性膝関節症特有の症状が出てきました。 私は50歳のころ進行性内耳性難聴で失聴し、人工内耳というインプラントを脳内に埋める手術を受けているためMRIを撮ることができず、わしの膝はいつまでもつかな~、80歳くらいまでもつとええのう。と楽観的に考えてました。
・全身麻酔で人工内耳の手術を受けてましたので、もう手術は嫌だという気持ちが強くこのまま何とか生活していこうと考えてました。
・60歳を過ぎたころから、膝は月単位で悪くなる一方で、もともとゴルフの18Hはカートに乗らず歩いて回ってましたが、しんどくなってカートに乗るようになりました。階段の上り下りもきつくなってきて,坂の上り下りがしんどくなりました。
・3年位前からわしの膝はあと2~3年しかもたない、と自覚し、もう手術するしかないなと考えるようになりました。手術するならいつするか、年末年始挟んでちょっと長めの休診にしてやるのがいいかな? 夏は暑いし汗かくし、やるなら冬がいいよな、と思うようになりました。 今年するか、来年するかって考えてました。
・昨年の夏ころ(半年くらい前)防衛医大同期のグループラインでいろいろな話題が出るのですが、たまたまわしの膝の話になり、ラインで膝のXPをUPしたところ、整形外科、膝の専門医の医者たちが驚いて、『ひどい変形、お前、この膝で歩いてるの??』 と言われました。 もう手術を考えているんだよ、と言うと同期の膝専門医のH先生にしてもらうのがいいよ、とアドバイスをもらい、H先生に相談し手術をしていただくことをお願いしました。
・どの医者もそうですが身内や知り合いの治療、ましてや手術をするのは気が進みません。 H先生もきっと同じ気持ちだったと思いますが、わしが強くお願いしたので了承いただきました。
・昨年12月26日OPEということで前日の12月25日に入院しました。 OPEは9時に始まり、もちろん全身麻酔ですから全く覚えてません。 終わって病室に帰り時計を見たら午後3時だったと記憶してます。
・手術は非常に難易度の高い手術で、大腿骨末梢側の巨大な骨のう胞を掻把し、脛骨中枢端の骨折部位を除去し、そこに切り取った自家骨を移植してピンで2か所止めてから人工関節を固定するという手術でした。
・そのためかなり出血したようで、術直後のHb7.8まで下がって貧血を呈してました。
・痛みは、硬膜外麻酔を併用しなかったので手術日当日はがMAXで、VAS9~10 痛かったら押してねと麻薬のレスキューを渡され経静脈的にフェンタニルという麻薬を使ってもらいましたが、効いたんだか効かなかったんだか一晩は痛みのため眠れませんでした。
その後少しづつ痛みは軽減し、3~4日後にはVAS4~5 10日後にはVAS2~3 術後2週間ほどでVAS0.5~1 くらいまで軽減しました。
・術後のエコーで下腿部に深部静脈血栓が4か所あるとのことで(これは人工関節の手術では結構見られます)血栓を溶かすヘパリンという薬を3日間持続点滴しました。その後はリクシアナという血液サラサラの薬を3か月間服用予定です。
・術翌日からリハビリが毎日午前午後1時間づつ始まりました。 最初は、右足全体がしびれて動きもすごきもしなく、触られただけでうぎゃお~と痛みがありました。 理学療法士の先生たちの素晴らしいリハビリで徐々に膝も動くようになり、術後翌日にはベッドサイドに立ち、術後3日目には歩行器で歩行、4日目には松葉杖歩行、13日目にシャワー、2週間で松葉杖も返して普通の杖歩行、17日目からは杖なし歩行。 2~3日前からは杖なしで病棟内を300~500mくらい歩行訓練(徘徊)をしている。
階段もゆっくり一歩づつなら昇降問題なくこなせる。
・本日午前、最後のリハビリを終えた。 恥ずかしながら40年以上同業で働いており、リハビリ、理学療法のすばらしさを再認識したのである。
・今回の入院、手術、リハビリの総括をするにあたり改めて執刀いただいた主治医(防衛医大同期)のH先生、麻酔科の先生、循環器内科の先生、それに看護師の皆さん、ご担当いただいた理学療法士の先生すべての方々に厚く厚く御礼を述べて締めくくりたい。

退院してうちに戻りホッとしている。
入院、手術、リハビリの総括 完。