わしは、平成3年に狭山ヶ丘の地に狭山ヶ丘整形外科内科(現わかさクリニック)を開業した。 もう30年も前のことなんですっかり忘れちまっているが、多くの患者さんに来ていただき、それはそれは繁盛したクリニックだったのだ。 ただ、駐車場が少なく来ていただく患者さんは、徒歩か自転車で来ていただく患者さんに限られていた。だんだんと遠くから来ていただける患者さんも増えてきて、駐車場をなんとかせねばと考え、平成8年ころ、駐車場用地として現在のわかさクリニックの土地を手に入れ、そこを駐車場として利用した。
多くの患者さんが来ていただけるようになり、中には歩行困難、寝たきりでなかなか通院がむつかしい患者さんも多く出てきた。 どうしても来られない患者さんには往診していたが、当時は在宅診療などという概念はなかった。 なかなか通院できない患者さんに対して、どうしたもんかと考え、あみ出したのが、『送迎サービス』なのである。 患者さんからお電話をいただき、患者さんのご自宅までお迎えに行き、クリニックまでお連れするというサービスであった。 当然料金は無料。 お電話で予約いただき、自宅からクリニックまでの送迎をするというサービスであった。
今でこそ、透析やデイサービスなどで患者さん送迎というのは当たり前の時代であるが、20年以上前は患者さんを無料で送迎をするというサービスは画期的であり、各方面から多くのバッシングを受けたものである。 (当時わしは医師会に未加入であった)
しかし、そのサービスはあたりに当たって、多くの患者さんが送迎サービスでクリニックに来てくださり、クリニックは繁盛したのである。そのサービスは、平成12年にわかさクリニックになってからも継続している。
平成30年に上新井くろかわクリニックを開業してからももちろん送迎サービスは、すぐに始め開業2年にして、月間送迎患者数1100人を超えることとなった。
現在4人のドライバーでこのサービスを行っており、この4人は送迎患者さんに対して素晴らしいサービスを提供しておる。
今日は、送迎患者1000人突破記念の祝賀会であった。 1000人というと一日平均50人~60人であり、一日平均の患者数が200~250人であるから、三分の一の患者さんが送迎サービスを利用しているということになる。
これからも1000人はまだまだ1500人 2000人目指して送迎患者さんを増やしていきたい。