上新井くろかわクリニック 黒河圭介

上新井くろかわクリニック院長 黒河圭介のブログ

人工内耳 4代目プロセッサー KANSO

皆さんご承知のとおり、わしは聴覚障害があり4級の身体障害者手帳を持っておる。

 

20年前の41歳ころに両耳をほぼ失聴し、以来補聴器歴6年ほど 人工内耳歴15年ほどになる。 人工内耳とは頭の中に器械(インプラント)を埋め込んでそっから蝸牛まで電極を差し込む手術のことである。 インプラントだけでは音は聞こえず、頭皮にプロセッサーと呼ばれる器械を装着しなくてはならない。 インプラントは一回埋め込んだら交換はしない、一生もんだが、プロセッサーの方は日進月歩、次々に新しい器械が開発される。

 

プロセッサーは非常に高価なものであるが、わしはこの度4代目のプロセッサーを手に入れた。 今回は、健康保険が適応となり、非常に安く手に入れることができたのである。

 

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左から2代目 フリーダム  Nucleus@6  KANSO

初代のプロセッサーの名前は忘れた。

2代目プロセッサー (写真左) “フリーダム”

3代目プロセッサ― (写真中央) “Nucleus@6”

今回手に入れた4代目プロセッサ― (写真右) “KANSO” カンソ 名前の由来はわからんが、けったいな名前。

 

カンソは、コイル一体型のプロセッサーで、今までのプロセッサーとどこが違うかというと、耳にかけないで、後頭部にへばりつくだけなのだ。

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わしは眼鏡をかけたことなないので、眼鏡をかける人の苦労はわからんが、10数年間起きてるときは常に耳に何かがかかっているというストレスは結構なものであった。 この度、その耳にかけるものがなくなったという解放感を10数年ぶりに味わったのである。

 

わずか13.9g。 超軽量で、磁石でわしの頭の中のインプラントと結合して音を伝えてくれる。 

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KANSO こんなに ちっこい。

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磁石だけで頭振ったら落っこちるんじゃないかと心配したが、全然そんなことはない。万一のために髪の毛に細い安全ひもで結ばれている。 問題は将来禿げて髪の毛に結べなくなった時なのだ。


 

オーストラリアのコクレアという会社のすぐれもんの人工内耳なのである。