上新井くろかわクリニック 黒河圭介

上新井くろかわクリニック院長 黒河圭介のブログ

ちあきなおみ 喝采。

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いつものように 幕があき
恋の歌うたう私に 届いた報(しら)せは
黒いふちどりが ありました
あれは三年前 止めるあなた駅に残し
動きはじめた汽車に ひとり飛び乗った
ひなびた町の 昼下がり
教会の前に たたずみ
喪服の わたしは
祈る言葉さえ なくしてた

つたがからまる 白い壁
細いかげ長く落として ひとりの私は
こぼす涙さえ 忘れてた
暗い待合室 話す人もない私の
耳に私の歌が 通りすぎてゆく
いつものように 幕があく
降りそそぐライトの その中
それでも わたしは
今日も恋の歌 歌ってる

この歌は、1972年 わしが13歳の時の歌である。 中学2年生であったわしは、なんとなくいい歌だなぁ~と思ってメロディーを口ずさんでおったが、それから50年が経って人生のいろんな経験をしたジジイになって改めてこの歌を聞くとなんてすばらしい歌詞なんだと感動する。

 

『歌は世につれ世は歌につれ、歌は3分間のドラマと申します』 と玉置浩は言っていたが、まさにその通り、この歌は昭和が産んだまさに名曲であると思う。

 

毎日ひなびたキャバレーで歌ってる売れない歌手。 三年前に喧嘩別れした彼。 その彼が突然の病気で死んだ。 その訃報を受けて、彼とのあつい抱擁が女の体を駆け巡る。。。

 

なんてエロチックな歌なんだ。 

 

3年前あんなに愛してた彼の葬式にそっと陰から参列して涙さえこぼれず普段の生活に戻った女。 プロの歌手であるから、何事もなかったかのように客のために歌を歌ってる。

 

いつものように 幕があく
降りそそぐライトの その中
それでも わたしは
今日も恋の歌 歌ってる

嗚呼~ ムチャクチャあこがれるわ~  

 

わしもどんなに好きな人が死んでも翌日は何事もなかったかのように診療をしていたい・・・・