包丁一本 晒(さらし)に巻いて
旅へ出るのも 板場の修業
待ってて こいさん 哀しいだろが
ああ 若い二人の
想い出にじむ 法善寺
月も未練な 十三夜
こいさんが私(わて)を初めて法善寺へ連れて
来てくれはったのは「藤よ志」に奉公に上っ
た晩やった。「早う立派な板場はんになりい
や」ゆうて、長い事水掛不動さんにお願いし
てくれはりましたなァ。あの晩から私は、私
は、こいさんが、好きになりました。
コロナワクチンは11月末を持ってひと段落を迎えて、次は3回目の接種を待つばかりとなった。
上新井くろかわクリニックでは、医者わし一人で11000人の接種を行ったのである。 でも、このほとんどを実際に接種したのは看護師なのだ。 また年明けからは3回目の接種が始まるのであるが、今夜は看護師の皆さんの慰労会で小手指南口フグの名店『なぐも』にて慰労会を行っていた。
わしの家内ももう二度と患者さんに注射することはないだろうと思ってたかもしれないが、このコロナ禍で30年ぶりに看護師に復帰してよぼよぼ震えながら患者さんにコロナワクチンを接種して喜んで働いておった。
コロナワクチン業務は、できるかしらんと思ってたが、やってみれば11000人の方に接種出来て、11000人すべての人と問診業務を通じてお話しできたし、その中で思わぬ人との出会いもあった。 とても楽しい仕事ができたと思っておる。
実は、コロナが終わったらまた新しいことに挑戦しようと思っておる。
『土地を愛し、女を愛し、仕事を愛せ』
これから、また新しい仕事を愛しようと思っておる。