上新井くろかわクリニック 黒河圭介

上新井くろかわクリニック院長 黒河圭介のブログ

今年のインフルエンザ流行事情

今年のインフルエンザ流行事情

・例年に比べ、非常に早い流行です。 ここ数年、年内にここまで流行することはとても珍しかった。 大体、1月下旬から2月上旬に流行のピークがあり、12月下旬には、インフルエンザの患者様は、チラホラだったのが、今年は、すでに例年のピーク時に近い患者様が来られています。

・A型とB型の割合は、90% 10%くらいで、A型の患者様が多い。 A型は、タミフルリレンザがよく効くが、B型は効きにくいという説だが、いまいち実感しない。 AにもBにもタミフルリレンザは、よく効く。

・今年の特徴は、なんと言っても、ワクチンがあまり効いてないことでしょう。 つまり、インフルエンザ検査陽性の患者様のうち、半数近くが、ワクチンをおうちになっている患者様なのです。 こんなことは、初めてです。 インフルエンザウイルスは、常に形を変えて変異しているので、100%有効なワクチンを作ることは不可能なのだが、毎年流行るであろう型(香港A型とか、ロシアB型・・とか)を研究者が研究して、毎年のワクチンを作っているのだが、今年のワクチンは、残念ながら “はずれ”の可能性が高い。
かといって、予防法は、ワクチンしかないのだし、打っておいて無駄ということはないだろう。
今日、私自身は、今シーズン3回目のワクチンを接種しました。

みなさん、どうぞお気をつけください。