上新井くろかわクリニック 黒河圭介

上新井くろかわクリニック院長 黒河圭介のブログ

春 爛漫

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

 4月4日(土曜日)は、娘の大学の入学式であった。 一週間前の土曜日、サクラの満開の時期を読み間違えて、クリニックのみんなと六本木花見を決行したのであったが、あまりの寂しさに、どうしても満開のサクラが見たくて、もう一度、六本木サクラ坂を訪れた。

 5日(日曜日)は、イヌを連れて、小手指方面の満開のサクラを見て回った。 (←イヌは、色盲のため、花見は、ムリ・・)

 まさに、春 爛漫・・・

 サクラは、愛人で、梅は妻・・ とは、私の大好きな作家、渡辺淳一氏の言葉であるが、この狂い咲いたかのような、サクラを見ていると、なるほどとうなづける・・

 『ほんまに、なんで桜はこんな一生懸命さくのやろうか』

 緋毛氈(ひもうせん)の床に両手をつき、眞子がつくづく呆れたという声をあげるのに、里子は甘酒を飲みかけた手を止めて、

 『一生懸命って、なんえ?』

 『そやかて、なにもこんな精一杯、樹い全体、火がついたように咲くこともないやろ』

 『あほらし、桜はなにも、一所懸命咲きたくて咲いているのとは違う。四月になって桜が花を開くのは、桜という樹に備わった宿命やないの』

  渡辺淳一作 化粧の冒頭部分より・・・・