CTというのは、Computed Tomography つまり、頭や胴体の輪切りの写真である。
つまりいろいろな角度から放射線をあてて、画像を取りそれをコンピューターで解析して、人体の断面図を作るのである。
従来のCTは、一枚一枚の画像を組み立てていたので、胸のところから骨盤までの胴体を1cm刻みで輪切りにするとなるとおっそろしく時間がかかっていた。
10数年ほど前から、ヘリカルスライス つまり螺旋構造で、くるくるくると輪切りにする方法が主流になって、大きく撮影時間と放射線量が少なくなった。
数年前からは、今度はマルチスライスといって、いっぺんにたくさんのスライス画像が取れるようになった。2スライスから2の倍数ごとの機械があって、2列 4列 8列 16列 32列 64列・・・という風に、高級な機械となっていく。
当院では、このたび16列のマルチスライスの機械を導入した。 いままでのヘリカルCTに比べて、画像が驚くほどきれいで、しかも立体画像を組み立てると骨折などが誰でもわかる。
もっとも、心臓の専門病院などでは、32列、64列が入ってるけど。 心臓以外なら16列で十分な画像である。
内臓脂肪の計測だってあっという間だ。 時代の進歩は、すごい・・・