上新井くろかわクリニック 黒河圭介

上新井くろかわクリニック院長 黒河圭介のブログ

16列マルチスライスCT

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CTというのは、Computed Tomography つまり、頭や胴体の輪切りの写真である。 

つまりいろいろな角度から放射線をあてて、画像を取りそれをコンピューターで解析して、人体の断面図を作るのである。

従来のCTは、一枚一枚の画像を組み立てていたので、胸のところから骨盤までの胴体を1cm刻みで輪切りにするとなるとおっそろしく時間がかかっていた。

10数年ほど前から、ヘリカルスライス つまり螺旋構造で、くるくるくると輪切りにする方法が主流になって、大きく撮影時間と放射線量が少なくなった。

数年前からは、今度はマルチスライスといって、いっぺんにたくさんのスライス画像が取れるようになった。2スライスから2の倍数ごとの機械があって、2列 4列 8列 16列 32列 64列・・・という風に、高級な機械となっていく。

当院では、このたび16列のマルチスライスの機械を導入した。 いままでのヘリカルCTに比べて、画像が驚くほどきれいで、しかも立体画像を組み立てると骨折などが誰でもわかる。

もっとも、心臓の専門病院などでは、32列、64列が入ってるけど。 心臓以外なら16列で十分な画像である。

内臓脂肪の計測だってあっという間だ。 時代の進歩は、すごい・・・