率直に言って、わしと父は、何でも話せるという間柄ではなかった。 わしの父親は、34歳差で、ワシが20歳の時父は54歳であった。
今わしは、わしが20歳だった時の父の年齢とほぼ同じになった。
わしが20歳だったころというと、ワシは学生だった。
わしの息子たちは、25歳 23歳 18歳 15歳であり、そのころのワシVSとうちゃん の関係と ワシVS息子たちの関係とがほぼイーブンになった。
そういえば、ワシが20歳だったころ、母親がワシによく電話をかけてきた。 ワシは、『なんだ、なんか用か??』 とつっけんどんな返事しかしなかった。
母 『いやね、とうちゃんが、圭介はどうしている? 圭介が夢に出てきて、父ちゃん助けてくれ~~って言っているので、圭介に電話しろって言うもんだから、電話したんよ。』
ワシ『な~にをくだらないこと…』
ワシは、つっけんどんな返事しかしなかった・・・
昨日、23歳の息子が、就職のため家を出て行った。 出来の良い息子ではなかったし、家にいるときは、どちらかというとうっとうしい息子であったが、いざ出ていくとなると、とても寂しく、昨夜は 次男が夢に出てきた・・・・
これが、このたび出て行った次男の子供のころ・・・・
今になって、父ちゃんがワシのことを想っていてくれた気持ちを、自分の息子に対しての感情と重ね合わせて、しみじみと感じるのであった・・・・・
初公開・・・ 10年前に死んだ、ワシの父ちゃん・・・・
53歳になって、やっぱ父ちゃんに似てきた 自分を感じる・・・・・・