今日は生まれて初めて歌舞伎を見たのである。 歌舞伎なんて年寄りの楽しみか、一部のオタクのファンだけが見るものと思ってたが、どうしてどうしてとても面白く、 いやぁ~ 日本の伝統芸能堪能したわぁ~
ワシは、国民健康保険の審査医を務めているが、今日は年に一回のその審査会の先生方の懇親会で歌舞伎に行ったというわけである。
場所は、新橋演舞場。
演目は、1部 恋するお三輪の悲しい結末 『妹背山女庭訓』 こちらのほうは、伝統的ないわゆる歌舞伎で、デーモン小暮のような化粧をして、[しらざぁ~言って聞かせやしょうぅ~~」 「入鹿でござりまするぅ~~ぅ」 という口調で、正直言ってストーリーはよくわからんかったが、迫力だけは伝わった。
2部のほうは、新歌舞伎と言われる演目で、 江戸の市井に巻き起こる人生の悲哀 「暗闇の丑松」 こちらのほうは、打って変わって普通の口調で、ストーリーはほぼ理解できた。
感想は・・・ う~~ん~~ 一言で言うとおどろおどろしい、生々しい。。。。
歌舞伎って言うと今は高級芸能だが、江戸時代はみすぼらしい小屋で庶民が見るまったくの大衆芸能であったのだ。であるから、ストーリーは、現代で言うところの昼のメロドラマまっつぁおな、生々しい男女の悲喜こもごもが描かれているのである。
男は女を守るために、殺人をおこし、逃亡生活。 男と女は生き別れるが、ほとぼりが冷めたらまた一緒になろうと誓う。 しかし、ある時、女郎屋(売春宿)でばったりあっちゃって、男が女を罵倒、女は女で事情があって身を売ったのにぃ・・・ というわけで、結局女は首つり自殺。それを知った男は、嗚呼・・あんなこと言うんじゃなかった。。
オヨネぇ~~~~ ・・・ と泣き叫ぶというようなストーリー・・・
このドラマをご承知のように歌舞伎は男しかいないから、全部男が演じる。 つまり、女形ってのがいて、これがあ~た! とても美しい!!!
だから、おどろおどろしい・・・ しか~し。。。 女形の歌舞伎役者のしぐさは、今どきの女から忘れ去られた美しさにあふれている。。。 演劇に引き込まれるうちに、女形だなんてことは、どうでもよくなってその美しいしぐさにうっとりしちゃうわけだ。。。
これには、ちょっとびっくり・・・
そんで、観劇の後は、家内とともに懇親会でおいしいものをいただいて大満足の日曜日であった。。。