10月の所感・・・毎月1日に患者さんへのメッセージとして診察室前に文章を貼りだしています。
『暑さ寒さも彼岸まで』
あれほど暑かった猛暑もさすがにお彼岸を過ぎてからは涼しさを取り戻し、過ごしやすい季節となりました。春夏秋冬、日本には季節の移り変わりがありますが、私が一番好きなのは暑い真夏です。夏休み、キャンプ、海水浴、子供のころから夏が大好きでした。秋になって食べ物はおいしくいい季節になりますが、どことなく楽しかった夏の思い出を切なく思い出すシーズンとなります。
ところで、2020年~2023年の4年間猛威を振るった新型コロナ肺炎も相変わらず感染力は強いものの国民の大部分が抗体を持ち、弱毒化し万一発症した場合の症状も軽症となり、今やコロナで亡くなる人は一部の超高齢者を除いて皆無となりました。また、ゾコーバという抗ウイルス薬もあり、高価格ながら症状の軽減、重症化予防に抜群の効果を示しています。コロナの感染予防に大きな役割を果たしたマスクですが、マスクに対する考え方も少しづつ変わりつつあります。
我々開業医は患者さんを診察する際に最も重要なのは、レントゲンや検査などのデーターとともに、患者さんをしっかりと診て訴えを細かく聞きお顔を見て表情を見て患者さんのすべてから情報を収集することです。ところが、マスクをされていることで患者さんから得られる情報はかなり減少してしまいます。また、患者さん側から見ても医者がマスクをしてどのような表情をしているかを見ることができないのは診察してもらううえで怖いことだと思います。また、高齢者など耳のご不自由な方に置かれましてはマスクをして口元が見えないことで言語の理解に大きな妨げとなります。
当院では、わたくしはじめ職員にもマスクの着脱はそれぞれの判断に任せております。患者さん方に置かれましても風邪症状のある患者さん以外は、マスクについては個人個人のご判断にお任せいたします。もちろん、診察時に医師や看護師、理学療法士などのスタッフにマスクの着用をしてほしい患者さんはご遠慮なくその旨をお伝えください。臨機応変に対応いたします。
令和6年10月1日 上新井くろかわクリニック 院長 黒河圭介
*10月1日からインフルエンザ・コロナワクチンの接種が開始されます。
*10月は、日曜祝日以外休診日はありません。