上新井くろかわクリニック 黒河圭介

上新井くろかわクリニック院長 黒河圭介のブログ

昭和枯れすすき

貧しさに負けた
いえ 世間に負けた
この街も追われた
いっそきれいに死のうか
力の限り 生きたから
未練などないわ
花さえも咲かぬ 二人は枯れすすき

 

今は、日本国民全員が閉塞感いっぱいでいわゆる鬱(うつ)状態にあると思う。 TVを見るとみんなを励ます元気な歌が流れるが、これは間違いで、うつ状態の人を励ましてはならないというのは医学的常識なのである。 だってもういっぱいいっぱい頑張ってるのに何をどうこれ以上頑張れっていうの?

つらいですね~ わかりますよ~ と共感をすることが最も大切なのだ。 

であるからして今に最もふさわしい歌は、『昭和枯れすすき』

 

 

毎日外来をしていると、コロナが怖くてしばらくの間リハビリに来られなかった患者さんがお見えになる。 そういった患者さんの大部分は、腰痛が悪化していたり、高齢者の方では足腰立たなくなってたりすることが多々ある。 うちに閉じこもって体を動かさなかったり、人と触れ合うことをしなかったために起こるこうした状態を医学的にはフレイルとかロコモシンドロームと呼ぶ。 わし自身もフレイルにならないように、感染には気をつけつつ人と付き合い、体を動かすようにしておる。

 

昨日と今日の連休は本当ならパタヤで常夏のゴルフをして遊んでる予定で、パタヤがダメなら宮崎のフェニックスに行こうと友人たちと予定を立てておったが、この状況で行けるはずもなく、所沢に閉じこもっておる。 でも体を動かそうと昨日今日と極寒のゴルフ場で2万歩づつ歩いてきた。 昨日はまだましであったが、今日の寒さは半端なく、ほんま修行のゴルフであった。

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武蔵カントリー笹井コースのスタートホールからは、冬の澄んだ空気の日は、こうして富士山が見える。

 

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ゴルフ場も感染予防は完璧で、昼食時もこうしてアクリル板で完璧に仕切られ、客たちは言葉を交わすこともなく、ただひたすら昼食を食べる。昔家内の実家に行ったときに、実家の隣で、牛が仕切られた敷居の中で黙々と餌を食ってたのを思い出した。