上新井くろかわクリニック 黒河圭介

上新井くろかわクリニック院長 黒河圭介のブログ

痔ろう 再発~

数日前からケツが痛くて困ってた。 

 

実は10年ほど前、痔ろうになって切開排膿をしてもらったことがある。 その際に、落ち着いたら根治術を進められたが、1週間以上の入院が必要とのことで、シカとしておった。 その時の先生からも再発するかもしれませんよ~ と脅かされていた。

 

痛み止めやら抗生物質やらを飲んで治るんじゃないかとたかをくってたが、ケツの痛みは日に日にまして、どうにもこうにもならなくなった。 酒を飲むと痛みはさらに増し、わしの心臓はケツにあるんじゃないかと思うほど、ケツがずっきんずっきんと脈打つようになった。

 

こ・こ・こ・これは痔ろうが再発したに違いない。と確信し、自分で切開してみようかと考えたが、(ブラックジャックか?)中国雑技団並みの姿勢が必要で、到底無理であることだと判断した。

 

うちから至近距離にあるT肛門病院は土曜の午後もやってるが、院長はわしのごく近しい知り合いだし、どの先生に当たっても絶対知り合いじゃ~と考えるとやはり、は・は・は 恥ずかしい・・・(医者のくせに・・・)

インターネットで、『埼玉』『肛門科』『土曜日』で真っ先に出てきたクリニックに行くことにした。 

 

今日の診療が終了して、まずは風呂に入ってケツを丁寧に洗って、気を確かに持って車でそのクリニックに向かった。

 

そのクリニックは、肛門科専用でいかにもケツが痛そうな(どんな?)おっさんやおばはんばかりの患者さんがわしの前に6人ほど並んでおり、ドキドキしながら待合室で待ってた。

 

診察室のドアが開くたびに中から『んぎゃお~~』『やめてぇ~』などの声が聞こえてくるのではないかとドキドキしたが、そのような叫び声は幻聴であったが、診療が終わって診察室から出てくる患者さんはみな青い顔をしてふら~っと歩いて出てくるような気がした。(被害妄想)

 

とうとう わしの番になり、40代くらいのいかにも腕のよさそうな先生に呼ばれ、痔ろうであり、局麻下に切開排膿することを告げられた。

 

わしの保険証は、国民健康保険であり、医者であることは向こうの先生にはもちろんわかってないので、素人を装って話を聞いた。

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先生がわしの症状についてとても丁寧に図を書いて説明してくれた。

 

『んじゃ・・・ ズボンおろして、お尻をこっちに向けて、右を下にして足を抱えて』

 

『ん?! ・・・ ということはこの先生は左利きか? (そんなことどうでもいい)』

 

『んじゃあ・・・ ちょっと痛いですよ~~』

 

『んごごご・・・ ぶひゃひゃ~~ いた~い』 

 

けつに打つ注射がこんなに痛いとは知らなんだ・・・

 

というわけで、切開排膿して、無事治療は終わった。。。

 

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自己負担額7000円ちょっとを払ってふらふらとクリニックを後にした。

 

先生からは、お酒は控えてください。 とくぎを刺され、素直にうなずいたわしであった。

所沢準看 講義 目指せケーシー高峰!

コロナ渦で、なーんの楽しみもなくなったわしであるが、毎日の診療、業務はつつがなくこなしておる。 

 

今日は、所沢市医師会准看護学院の講義を行ってきたのである。 この仕事は、2年前に学院長の並木病院院長の赤津先生から頼まれて引き受けた仕事である。 赤津先生とわしは防衛医大同期のマブダチで、わしが開業した時の世話になった恩もあり、赤津先生から頼まれれば、NOという返事は絶対にできなかった仕事なのである。

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クリニックから所沢準看まで車で15分ほど

 

講義の準備は、それなりに大変だが、診療の昼休みの時間帯を利用して90分事業を4週連続で毎週行っておる。講義の日は、お昼は家内が作ったでっかいおにぎりを1個だけくって、講義に行く。

 

看護学院の学生さんは、今年は、18歳~50代の幅広い年齢の学生さんで、みなさん大して面白くもないわしの授業を熱心に聞いてくださる。 こうして人に教えるってことは、ほんま自分自身の勉強にもなると感じるのである。

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目指せ ケーシー高峰


 

はやく普通の世の中に戻って、毎夜毎夜飲み歩いて、パタヤにも温泉にも行きたいもんじゃ。

まだまだ続く非常事態宣言

まだまだ非常事態宣言が続き、旅行、宴会はもちろん、ちょっとした会食、会議すらなかなか行えない状況なのである。

 

約1年前にわしのマブダチが亡くなってそのマブダチの偲ぶ会を延期にしたのを皮切りに、それから1年間あらゆる会合、旅行、宴会、会食、会議が中止延期になっておる。

 

早く、パタヤにも行きたいし、まだ一回しか行ってない職員旅行にもできるだけ早くいきたい。 物療科でみんなで温泉に行こうと言ったのも、看護婦さんたちと温泉に行こうと言ったのも全部全部延期になっておる。

 

考えてみると、んじゃコロナが終息したら飲もうね、行こうね、やろうねと言った会や企画がざっと数えて30個くらいはある。

 

コロナが終息したら、これを順番に全部やっていくかと思うとそれはそれで恐ろしい・・・・

 

新しい職員も入ってきて歓迎会などもしたいが、そうもいかない。 今日は、お昼に『美好』のウナギ弁当を物療室内で離れてしょぼしょぼ食ってから、宮崎理学療法士による物療科勉強会を行った。

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物療室内で各自離れて話などせずにもしょもしょと豪華弁当を食う。

 

お題は、『AKA療法』について。これは、仙腸関節を動かすことにより、痛みを緩和するという治療法で、1979年から博田節夫という先生の考案した方法で広く知られている。 テクニック的にはなかなかむつかしく、簡単にはマスターできそうにありませんんが、腰痛などの痛みに悩む患者さんに試してみる価値はあるかもしれないと思いました。

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当院物療師のメンバー、写真撮るときだけ一瞬マスクはずした。

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AKA療法むつかしいぞ。

 

NHK ほんの一瞬のデビュー

NHK 教育テレビ 『ろうを生きる』 という難聴者の聞こえ方を取り上げた番組で、医者役としてほんの一瞬でしたが、TVデビューを果たしました。

 

もう何十年も前に広島で建築設計士をやっとったわしのとーちゃんが初めてTVに出たとき、自分の画像を見て

 

『わしゃあ、こがーにハゲとらんがのぉ~』 と広島弁で言っておったことを思い出したが、NHKデビュー画像を見てのわしの感想も全くおんなじ。。。。

 

 

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これからも育毛にハゲむど~

 

見逃した方は次回の再放送予定は

 

2021年1月22日(金) 午後0時45分 〜 午後1時00分 NHK 地上波2チャンネル(教育テレビ)

NHKデビュー?

いまさらだが、わしは聴覚障がい者で、手術を受けて人工内耳という機械から脳みそに直結した器械を常につけているので何とか日常生活を送れておる。

 

聴覚障害を持つ方たちの会で知り合った宮谷さんというやはり聴覚障害を持つ薬剤師の女性が、NHKの取材を受けて下記の日程で特集番組が放映される。

 

2021年1月16日(土) 午後8時45分 〜 午後9時00分 NHK 地上波2チャンネル(教育テレビ)

https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/rounan/1624/

 

『自身も軽度の難聴である宮谷真紀子さん。6年ほど前、病院でのやりとりを難聴者の視点で再現した動画を制作。すると「このような聞こえ方だとは知らなかった」と反響を呼びました。そこで難聴者への理解をもっと深めたいと活動を始めた宮谷さん。当事者へのアドバイスだけでなく、孤立しがちな難聴者と社会をつなげたいと企業や学校などで聞こえに関する研修や講演なども行うようになりました。そんな宮谷さんの活動を紹介します。』

 

実は以前に宮谷さんに協力して動画に医師役で出演したことがあり、その画像が番組に出るらしい。

 

https://youtu.be/Mr5yvBedPsE

 

暇な人は見てくれ~

 

ついにわしも、NHKデビューか?

昭和枯れすすき

貧しさに負けた
いえ 世間に負けた
この街も追われた
いっそきれいに死のうか
力の限り 生きたから
未練などないわ
花さえも咲かぬ 二人は枯れすすき

 

今は、日本国民全員が閉塞感いっぱいでいわゆる鬱(うつ)状態にあると思う。 TVを見るとみんなを励ます元気な歌が流れるが、これは間違いで、うつ状態の人を励ましてはならないというのは医学的常識なのである。 だってもういっぱいいっぱい頑張ってるのに何をどうこれ以上頑張れっていうの?

つらいですね~ わかりますよ~ と共感をすることが最も大切なのだ。 

であるからして今に最もふさわしい歌は、『昭和枯れすすき』

 

 

毎日外来をしていると、コロナが怖くてしばらくの間リハビリに来られなかった患者さんがお見えになる。 そういった患者さんの大部分は、腰痛が悪化していたり、高齢者の方では足腰立たなくなってたりすることが多々ある。 うちに閉じこもって体を動かさなかったり、人と触れ合うことをしなかったために起こるこうした状態を医学的にはフレイルとかロコモシンドロームと呼ぶ。 わし自身もフレイルにならないように、感染には気をつけつつ人と付き合い、体を動かすようにしておる。

 

昨日と今日の連休は本当ならパタヤで常夏のゴルフをして遊んでる予定で、パタヤがダメなら宮崎のフェニックスに行こうと友人たちと予定を立てておったが、この状況で行けるはずもなく、所沢に閉じこもっておる。 でも体を動かそうと昨日今日と極寒のゴルフ場で2万歩づつ歩いてきた。 昨日はまだましであったが、今日の寒さは半端なく、ほんま修行のゴルフであった。

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武蔵カントリー笹井コースのスタートホールからは、冬の澄んだ空気の日は、こうして富士山が見える。

 

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ゴルフ場も感染予防は完璧で、昼食時もこうしてアクリル板で完璧に仕切られ、客たちは言葉を交わすこともなく、ただひたすら昼食を食べる。昔家内の実家に行ったときに、実家の隣で、牛が仕切られた敷居の中で黙々と餌を食ってたのを思い出した。

 

 

令和3年元旦

令和3年1月1日休日当番医報告

 

今日は所沢市の休日当番医でした。

 

総患者数:60数名 整形約35名(骨折3名含む) 皮膚科約20名(なぜか帯状疱疹が3名) 感冒様症状、発熱などの患者8名くらい(小児3名) うち3名はインフルとコロナ抗原検査、3名はコロナ抗原検査を実施。 コロナもインフルも全員陰性。

 

 

看護師3名(うち2名は発熱担当) 医師1名 クラーク1名 医療事務3名 電話対応1名 車両誘導係1名 整形物療1名 放射線技師1名の人海戦術にて乗り切りました。  

 

昼ごはんも食べられないほどの忙しさでしたが、この日のために食いだめをしてきたわしは、3日は食わないでも大丈夫なので、全然平気でした。戦場のような外来で、昔々若かりし頃、新米ナースと一緒に一睡もしないで救急車を10台近く受け入れる病院の当直をこなしたことを思い出し、充実の一日でした。やはり非日常の外来診療はどきどきハラハラ、めっちゃ楽しいです。 町医者としての本能が騒ぎまくります。

 

夜は、黒河一族が集まり、豪華なおせちで新年を祝いました。

 

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