箱根の山は 天下の険
函谷関(かんこくかん)も 物ならず
万丈(ばんじょう)の山 千仞(せんじん)の谷
前に聳え(そびえ) 後に(しりえに)支う(さそう)
雲は山をめぐり
霧は谷をとざす
昼なお暗き杉の並木
わしら夫婦は、今日は箱根に来ちょる。 実は、普段仲良くしておる人のご招待なのである。 わしは、別に人によくしておる覚えはないが、こうしてよくしていただいて本当に感謝なのである。
泊まっておる宿は、箱根の中の箱根、強羅花壇! 世の中に名のつくもの、名医、名物、名人、…数あれどここはまさに名湯。
由緒正しい旅館なので、外国のお客さんも多く、 ワ~オ~、ウワンダフル~ グレ~イト~~ などの言葉が飛び交っている。
悪いけどあんたたちの国のサービスは、日本の最高の旅館の お・も・て・な・し の足元にも及ばんのよ。