上新井くろかわクリニック 黒河圭介

上新井くろかわクリニック院長 黒河圭介のブログ

多汗症(原発性手掌多汗症)

わしのブログには、飲み会の話やらゴルフの話やら野球の話やら家族の話が中心であったが、これからは当院で行っている医療についてもすこしづつ紹介をしていきたい。

 

多汗症原発性手掌多汗症

 多汗症は、手、足、脇など局所的に多量の発汗がみられる疾患です。

 多汗症の中でも、手のひらに大量の汗をかく症状を原発性手掌多汗症(げんぱつせいしゅしょうたかんしょう)と言います。 幼児期や思春期の女の子によく見られます。

 緊張している時、人は手のひらに汗をかきやすくなりますが、手掌多汗症の方は、緊張していない日常時でも手のひらに大量の汗をかきます。そのため、学校や職場で、書類を塗らすほど汗をかいてしまい、汚したりして困ると悩んでいる方が多くいます。

 これまで体質の問題とされることも多かった手掌多汗症ですが、2023年3月、手掌多汗症専用の塗り薬が登場し、症状の緩和が期待されています。 

 

手掌多汗症は、年頃の思春期の女の子によくみられる症状で、人知れず悩んでいる方が多くいらっしゃいます。 治療としては、抗コリン剤の内服や交感神経ブロックする星状神経節ブロックなどを行う場合もあるが、どちらも18歳未満の方に行うという方法として適切ではなく、思春期の女の子から『私、手にびっしょり汗をかくんですけど』と相談されても体質だからこれといった治療法ないんですよ~とお話ししていたが、アポハイドという薬が発売されました。 1日一回夜寝る前にてのひらに塗って朝起きたらよく洗い流すという使い方です。 診察したうえで医師の判断で十分な注意の上で小児にも使うことができます。 

 

手汗でお困りの方、どうぞご相談ください。